針ノ木岳2024(7月)

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概要

・北岳に備え標高上げてテント泊しておこう
・暑いから雪渓ある方が涼しいよね!
・大町温泉のカフェのお姉さんに言われた
 「あなたは絶対、針ノ木に行く」という謎のスピリチュアル発言をなぞる

日程

・7/19(金)22:30竹橋発→翌4:15扇沢
・7/20(土)扇沢→針ノ木峠(テント泊)
・7/21(日)テン場→針ノ木岳→テン場撤収→扇沢→信濃大町

費用

・毎日あるぺん号(竹橋→扇沢):11,500 円
・アルピコ交通(扇沢→信濃大町):1,630円
・アルピコ交通(信濃大町→新宿):4,600円
・針ノ木小屋テント代:1000円

本年度からアルピコ交通の新宿→扇沢行きがなくなってしまったので、あるぺん号を利用。

信濃大町までアルピコ交通の深夜便で行って、路線バスに乗り換えようと思ったら満席で取れませんでしたー。

みんな考える事は一緒だね。

22:30竹橋発→扇沢行

必要最低限の荷物しか持っていないはずだが、マットもヘルメットも靴も入れたら、すごいデカいザックが出来上がってしまい「できる人」感が溢れ出て、「すごいですね、どちらまでですか?」と数人に聞かれてしまう(笑)

さいとも
さいとも

え。

えーっと

1泊で針ノ木岳ピストンですぅ

まぁ皆さんのリアクションは「え?それでそんな大荷物か??」ですよ。

私だって何でこんなになってんのか疑問だもんね(笑)

「できる人」感がでちゃうんだよ

ベースウェイト9Kg これに水と食料と酒をプラス

お久しぶりのあるぺん号はお隣がいなかった!ラッキー!

まぁスタンダードシートを2席使ったところで寝れないけれども。

車体自体がガッタガタ揺れるんだよなぁ・・・

談合坂SAと諏訪湖SAで休憩タイム。

諏訪湖SAに1:50着って早くない!?朝ごはんに蕎麦食べようと思ってたけど、深夜2時に食べるハメに(笑)

かき揚げ蕎麦はエビちゃんたっぷりでウマし!

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4:15扇沢

あるぺん号は3:30くらいに七倉山荘を経由して、扇沢に定刻通りに到着。

扇沢駅前に荷物をブチまけて再パッキング中に「針ノ木の登山口分かりますか?」と聞かれたので「私も初めてなんですけど、さっきあっちに人が行ったから、あの辺じゃないすか?」とテキトーな返答をして4:45に出発。

私が差した「あの辺」は合っていた

虹!!

扇沢からの登山口は合ってたんだけど、その後の登山口をミスって通り過ぎてしまいました…。

林道や河原を何度か横切るので、ボーっと生きてると見逃しちゃうよー。

クマっちの活動時間だし、見通しの悪い細い道が続くのでマメに笛を吹いて行きました。

ボヤボーヤするーなよー

ステキな湧水

濡れずには行けない渡渉

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6:10大沢小屋

立派な建物だけど閉鎖中(人手不足らしい)

いよいよココから本格的な登りになって行くんだけど、結構厳しい。

ステキなデザインだよね

しっかりした梯子と吊り下がったトラロープ

道が開けて雪渓が見えてきた!!

絶妙な岩場のへつり。落ちたら沢へレッツゴー!

7:00針ノ木雪渓

「ひゃっほー!ついに雪渓~涼しいぃい~!」なーんてキャピキャピした時間は数分でした。

さいとも
さいとも

げ、思ったより急登。

全然、進まないじゃん??

しかも大雨降ってきてるし

涼しい通り越して低体温になりそうなんですけど!

チェーンスパイク装着

ぎゃぁああ!大雨&視界不良

ちょっと装備をナメてまして、手袋はワークマンの作業用ゴム手袋にしておりました。

「夜は寒いよな」と思ってメリノウールの手袋も持参していますが「夜用」なんでテントと一緒に収納してあるという始末。

結果「手が冷える&足が雨と雪渓で冷える」のダブルパンチで低体温になりそうなので、止まらず動き続ける作戦に。

あまりにも辛そうに見えたのか、下って来たオジサマに「あそこから脱渓できるよ」と声をかけて頂く。

しかし脱渓後もヘヴィーな道が続くのでした…。

渡渉点。めっさ濁っとるやんけ!

ここもグズグズ

あれ山荘か!

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9:40針ノ木小屋

針ノ木峠直下の心折れまくる九十九折の道をクリアし、無事到着。

テント受付するも冷えすぎて文字が書けないし、口も回らない…って危なかったんじゃないか(笑)

到着。

激戦のテント場という事で頑張って早く着いたけど、大雨すぎてテント張れない…。

予報だと止んでる予定だったんだけどなぁ。

大雨の中で設営してきた男性に「良いとこなくなっちゃうよー」って言われたけど

さいとも
さいとも

テン泊2回目の私には

大雨&強風の状態でテント張るスキルなどない…

雨が止むまでラーメン食べてからにする

というわけで針ノ木ラーメン投入。

針ノ木ラーメン

針ノ木ラーメン1,300円

11時くらいになったら雨が止んだので、やっとテント場へ。

じーっとテント場を観察してたら、老夫婦がこっち来いと手招きするので行ってみると「テント張るんだろ?ココ使いな」と一等地を譲ってくれるではないですか!

「雨が上がるまで待って、今撤収した所だからどうぞ」との事。

わぁラッキー!ありがとうございます!!(←たまに運の良さを発揮する人)

槍が見える一等地だぜぇ

とりあえず乾かす

後から来ると、上の方に追いやられるそうです

おお、こんな所を登って来てたのか(笑)

船窪小屋の方 険しそうだなぁ

予定では蓮華岳をピストンするつもりだったけど、眠い…とにかく眠い。

やっぱ雪渓&大雨のダメージが相当デカいみたい。

明日、下山できなくなっても困るので体力回復の為に思いっきり昼寝して、起きてビールを飲むというグダグダタイムに変更(笑)

エビス生 1,100円 ジョッキなのがうれしい~

一応持ってきたバーナーはお湯割り用

食事は「薄皮パン」で軽量化

山では「寝なくちゃ!」と焦って眠れないタイプなんだけど、この日は眠くなって寝た。

相当お疲れちゃんでしたね。

■小屋に使った費用
・テント場:1,000円
・登山道整備寄付金:1,000円(任意)
・ラーメン:1,300円
・生ビール:1,100円
・チャイ:600円
・手ぬぐい:1,400円
・水1リットル:200円
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4:15空身で出発

とりあえずテントは放置して針ノ木岳山頂を目指します。

もうちょっと明るいかと思ったけど真っ暗で、なかなかの岩稜歩きなのでペンキ「〇印」を慎重に探しながら歩く。

前の人の後を付いて歩いていたのに「お先どうぞ」と譲られ、先頭になってしまいました(笑)

ちょっとご来光が期待できそうだったけど、あっという間にガスに飲まれる…。

ひじょーーーに惜しい

ふごっ!雪渓トラバースか!と思ったらちゃんと道がありました

手元が見えるくらい明るくなったけど、ガスって視界不良

5:00針ノ木岳

はい、何も見えねぇ~!

回復の兆しがミリもないので、写真撮って終了。

真っ白

三角点の横にパンダが…なぜ…

唯一の救いというか癒しは花!花!花!

見事なお花畑でした~

ウスユキソウ?

お花畑!

シャクナゲってまだ咲くんだ

ここのお花畑も素晴らしい

イワカガミと稚児車のコラボ

これ何だろう?

6:00帰還→撤収→下山

私以外、みんな撤収済。さすが早いなぁ

九十九折も下りはサックサク~♪

行きは気がつかなかった最終水場

だぁああ!下りも雨に降られる!!

雪渓下りは体力的には楽チンだけど、精神的にはかなり疲れました。

「チェンスパが利きそうなところを探して」というよりは「利かなさそうな所を避けて」足を置くところを考えるの繰り返し!

下りだとクレバスの位置が分かりにくいのも怖いところ。

雪渓尻のクレバス目掛けて降りちゃってたのに気が付いて、真横にトラバースして逃げれなくもなさそうだったけど、誰も歩いていないっぽいから、一旦登り返してリルート。

滑って止まれなかったらドボンでございます。

ココすっごい寒いよ!(あたりまえ)

ニッコウキスゲって日光以外にもいるのか

晴れたら沢登したい(笑)

ビール荷揚げしてた♪あざす!

2日目はお天気良い予報だったのに、朝からずっとガスで、また雪渓で雨に降られ、下山したら晴れるという可哀想な展開となりました。

まぁ下記の目標は達成できたからヨシ。

・稜線でテント張ろう
・高度順応しておこう
・雪渓歩きをしてみよう

正直コースタイムが短めだから楽勝と思ったらキツかった(笑)

林道、登山道、渡渉、雪渓、岩稜とコンパクトにいろんな要素が詰まったトレーニング山でした。

また来年、同じ時期に再訪しよー。

ここを抜けたら扇沢駅。めっちゃ天気良いじゃん

扇沢駅には10:30頃に到着し、10:55発のバスで信濃大町へ向かうことができました。

アフター

あんだけ「寒い寒い」と言ってたのに街はめっちゃ暑い。

思わずバスから降りた登山客同士で「暑いっすねー!」と挨拶する。

みんな蕎麦屋に吸い込まれていったけど、私はガッツリ肉を頂くんだもんねぇ~

昭和軒

ここの「かつ丼」はソースカツ丼の事で、普通の?かつ丼が良い場合は「卵とじ」を頼みます。

「かつ丼とかつ重はどう違いますか?」と尋ねたところ、「かつ重の方が肉の厚みがあって量が多い」との事でしたので「かつ重プリーズ!」

かなりのワンパクメニューでした。ごはん半分って言った方が良いかと。

駅から徒歩5分くらい

かつ重 1,200円

公衆浴場 鹿島の湯・蓮華の湯

駅から徒歩15分くらいの所にある公衆浴場で大町市総合福祉センターの3階にあります。

そもそも福祉センターなので「○○湯」みたいな表示はなく、「ホントに風呂があるのか?」としばらく建物の周りをウロウロしてしまった。

券売機で400円のチケットを買って、お弁当食べながら店番してるおじちゃんに渡したら入場完了。

駅から歩けて、湯舟、水風呂、サウナ、ドライヤーもあり400円とはありがたい。

お風呂からの鹿島槍ヶ岳ビューが素晴らしかったです(晴れてんのかよ)

大町名店街の近く。1軒も営業してなかったけど

北アルプスブルワリー

平日は16:00からで、土日は11:30からの通し営業。

実はココに行くために下山日を土日のどっちかにする計画を立てたのでした(笑)

公衆浴場からも近いので風呂上がりの1杯…もとい6杯を頂き、最高~

「コーヒーパンチ」というクラフトビールが衝撃的に美味しかった!ネットでは売切れてるよ~

北アルプスブルワリー

ガンガン晴れてビール日和

北アルプスブルワリー

3種飲み比べセット1,000円を2回転

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22:50バスタ新宿

「今日、飲みに来たんだっけ?」というくらい楽しく酔っぱらって15:55信濃大町発の高速バスに乗り込みました。

で、22:50新宿?遅すぎるでしょ。

なんと中央道で路面の隆起が見つかったとかで、須玉IC―韮崎IC間が通行止めに。

長坂から一般道を走って韮崎から高速に戻りました…。

大町→新宿が7時間かかった…ブルネイ行けたぜ??

いろいろ大変な事ばかりだったけど、満足度が高い旅となったのはカツとビールのおかげかも。


 

コメント

  1. Hagisen より:

    雨の中、独りでテン泊は凄いね!
    ブログ楽しく読ませていただきました。
    私もアノ「カツ重」食べに行きたくなりました。

    • saitomo saitomo より:

      コメントありがとうございます!
      いやいや、アイガーの方が凄すぎて、お恥ずかしい限りですw
      あのカツ、恋しくなりますね!